ウェイバックマシーンで履歴を調査する際に確認すべき4つのポイント
中古ドメイン選定を行う際に一番大事といっても過言ではない“そのサイトの運用履歴を確認すること”です。
一見、UR/DRも高くかなりの数の被リンクを獲得しているドメインでも、運用履歴に懸念事項があればそのドメインを泣く泣く捨てざるを得ません。
今回の講座では、ドメインの運用履歴を確認するウェイバックマシーン(WayBackMachine)というツールの使用方法について解説していきます。
履歴を調査する際に確認すべき4つのポイント
ツールの使い方を紹介する前に、対象となる中古ドメインの履歴調査の際に確認すべき4つのポイントを紹介します。
- 運営歴が10年以内であること
- アダルト・ギャンブル系のサイトではないこと
- リダイレクトの履歴がないこと
- ドメイン失効後誰にも使用されていないということ
ではそれぞれ解説してきます。
1.運営歴が10年以内であること
運営歴が長いとGoogleなどの検索エンジンから高い評価を受けているという見方もできますが、一方で被リンクが多すぎてスパムリンクを受けている可能性も同時に高いです。
また運営歴が長いにもかかわらず、アクセスがないとなるとドメインパワーがそもそも失われている可能性だってあるのです。
なので、運営歴は長くても10年くらいが望ましいといえます。
ただ、誤解しないで欲しいのが運営歴が短ければドメインの質が高いかというと必ずしもそうではありません。
「短い運営歴の方がスパムリンクを受けているリスクを低くなる」くらいの感覚を持っていれば大丈夫です。
2.アダルト・ギャンブル系のサイトではないこと
アダルト・ギャンブル系のサイトは短期間でドメインパワーを引き上げる戦略やグレーな戦略を用いてSEO対策をしていることが多いです(全てが当てはまるわけではないですが)。
いわゆる、地雷系ドメインなのでそこにお金を投資するほどの価値はないでしょう。
そもそもGoogleアドセンスの禁止ジャンルの一つでもあるのでアドセンスでマネタイズしたいと考えている人はそのドメインに広告を載せることもできません。
なので、スパムチェックをした上で「アダルト系・ギャンブル系サイトを運営したい」と強い覚悟を持った人以外は手を出してはいけないジャンルとなります。
3.リダイレクトの履歴がないこと
リダイレクトとは「転送」のことです。
例えば、企業のサイトのURLが変わった際に、サイト変更前のURLにアクセスした人に対して、「今はこちらのサイトURLに変わっていますよ」と知らせつつ新しいサイトに訪問させる行為となります。
このリダイレクトのあるドメインというのは、「転送先に失効したドメインパワーを引き継ぐ」といった効果があると言われています。
となると、私達がリダイレクトのある中古ドメインを買ったとしてもそのドメインパワーを利用できない可能性も出てきますよね。
(リダイレクトが一目でわかる方法は後ほど紹介します)
リダイレクトがあるサイトでも気にせず購入する人もいるみたいですが、なるべくリスクなく中古ドメインを購入するのであればリダイレクトはない方がいいでしょう。
4.ドメイン失効後誰にも使用されていないということ
一度失効したドメインを誰かが使用した後に、次は自分が使用するのはあまり望ましくはありません。
理由としては「何らかのペナルティを受けた」「運営したけど中古ドメインの効果を全く発揮しなかった」などの諸事情で前の運営者が手放した可能性が高いです。
お名前.comなどの中古ドメイン業者も最近だと複数回使用された中古ドメインを販売していることもあるので、「中古ドメイン業者が販売しているから安心だ」なんて油断せずに自分の目で履歴を必ず確かめておきましょう。
ウェイバックマシーンで履歴を確認する方法
運用履歴のチェック項目を解説した上で、いよいよツールを使って気になるドメインを確認していきましょう。
使うツールはWayBackMachineとなりますので、まずはアクセスしてください。
トップ画面が出てきたら気になるドメインを以下の画像の赤枠部分に記載し「BROWSE HISTORY」をクリックしてください。
記載したら年月日ごとに運用履歴を確認することができます。
以下の画面からわかることは、2018年から運用開始されていて、ドメイン失効したのは2021年からということになります。
ちなみにですが、確認事項の「リダイレクトがあるかどうか」に関しては、「緑色の丸●」で囲まれているところがリダイレクトかけられたところです。そのほかのチェック項目はわかりやすい目印というものがないので一つ一つ確認していきましょう。
しかし、緑色の点があっても諦めてはいけません。リダイレクトじゃないのに緑色がついているケースもあるのです。
緑丸をクリックしてもリダイレクトが発生しないケースも多々あります。
また、同じドメイン内でリダイレクトをかけているケースもあります(実質リダイレクトではないですが・・)。
なので、実際に履歴をクリックして「本当にリダイレクトになっているのか?」を確認する必要があります。
中古ドメインの選定は地道な作業の連続ですね。
まとめ
今回はウェイバックマシーンを使った履歴の確認方法について解説していきました。
もう一度注意しておきますが、ドメインレートなどの数値的評価が高くても、履歴をチェックした時に「アダルト・ギャンブル系だった」「すでに他のアフィリエイターに使用されていた」みたいなことって本当によくあることです。
めんどくさがらずに一つ一つチェックして少しでも良質な中古ドメイン取得のためにこなしていきましょう!