良質な中古ドメインの条件として、「良い被リンクがついている」ということをお伝えしていきました。
ですが「良い被リンク」という基準であったりもう少し奥深い話までは把握していない人が多いように感じます。
今回の内容を確認することによって、「ただ被リンクがついているだけではダメなんだな」「被リンクが逆にサイトの評価を下げることもあるんだな」と新たな発見ができると思います。
そこで、前提知識として知っておいて欲しい被リンクの豆知識9選をお伝えしていきます。
被リンクに関する豆知識9選
これから、被リンクに関して知っておいてほしい前提知識であり豆知識9選を紹介しておきます。何度も繰り返し読んだり、メモしたり、印刷するなりして被リンクの知識を深めていきましょう!
1.Dofollowの被リンクだけを見る
Dofollowの被リンクを見る方法は、ahrefsの画面から見ることができます。
調べたいドメインを調べたら右下「参照ドメイン」→「dofollow属性(有効リンク)」にある数字をクリックするとdofollowの被リンクだけを見ることができます。
- doffolowの被リンクを見ると良さそうな被リンクはなさそう
- nofollowには良質な被リンクがついている
なんてことがあったら、中古ドメインの質としてはあまり期待しない方がいいでしょう。
2.被リンクは質が命!でも数はあるほうがいい
「被リンクは量と質どっちが大切ですか?」
なんて質問をいただくことがありますが、基本的に質を重視で見ていくというのが答えです。
とは言っても、これだけだと少し曖昧さが残るので、質8割:量2割なんて自分の中の物差しというものは持つようにしています。
先程の紹介した「Doffoloの被リンクなのかどうか」であったり、「権威あるサイトからの被リンクかどうか」の方が、正体不明のサイト50個から被リンクをもらうより説得力があり、中古ドメインの質は高いと見なすことができます。
なので、どんなに被リンクの数が多くても、質の高い被リンクがなければ選定しないケースが多いです。
ただし、多くの人から「このサイトの内容は賛同できる/他の人にも紹介したい」という被リンクがあったほうがより説得力を増すことができるので質に重きを置きつつ量もある程度は欲しいよねっていうのが被リンクを確認する上で大事です。
3.スパムリンクはドメインの評価を下げる危険性もある
スパムリンクとは、 リンク集のみなどテーマ性の乏しい質の低いコンテンツを有するWebページ(ブログ記事)からの悪質な被リンクのこと を指します。 もう少し言うと、プログラムで自動生成された薄っぺらい低品質コンテンツを有するGoogleガイドラインに抵触したWebページからのリンクがスパムリンクとなります。
引用:SEOラボ
スパムリンク=サイトの質を下げる被リンクといった立ち位置なので、先程の”被リンクは質が大事”にも通ずるところがありますよね。
このスパムリンクを獲得していないドメインを選ぶことも中古ドメイン選定する上で大事になってきます。
ahrefsであれば、被リンクや参照ドメインの数をグラフで時系列でみることができるので、極端に被リンクの数が増減したタイミングというのが、スパムリンクを受けている・受けていた可能性を知らせる特徴とも言えます。
また、Moz(有料ツール)というサイトは『Spam Score』という独自のスパムリンク判定機能があるので数値化されたスパムリンクの判定が一目見てわかるようになっています。
赤いグラフはそのスパムリンクの可能性があるものなので、このリンクから調べて見ると効率的にスパムリンクを発見することができます。
4.一見大手サイトに見える被リンクに注意
「このサイト聞いたことあるし有名だからここの被リンクは効果がありそう」なんて被リンクも実は落とし穴が潜んでいるケースがあります。
それは、被リンク獲得のハードルが低いサイトからの被リンク≒自作自演も可能と言ってもいいサイトの被リンクです。
例えば、「アメーバブログ」や「はてなブログ」といった聞いたことある大手サイトからの被リンクは、誰でも簡単に獲得できるので、あまり効果が期待できません。
この「大手サイトに見える効果がない被リンク」については別の記事でもまとめてありますのでそちらをご確認ください。
参考記事:「【落とし穴】強い被リンクサイトなのに、除外するケース」
5.被リンクは関連度が高いサイトからの被リンクを
被リンクは自分がこれから運用予定のサイトと関連度が高いサイトからであればその効果は抜群に高いです。
例えば、
- 芸能系のサイト → 映画・情報サイトなどのエンタメサイトからの被リンク
- スポーツサイト → スポーツ雑誌・スポーツ企業からの被リンク
- 電子書籍系 → 出版社や電子マガジン系からの被リンク
と言ったイメージです。
自分の運営するサイトがその関連の大手・企業サイトから被リンク獲得=支持されているのであればSEO効果は段違いに発揮してくれます。
6.権威性の高い教育機関や大学・病院などの被リンクは効果大
先程の「関連度が高いサイトからの被リンク」とはまた別に、これまでのデータ上、研究所・大学・病院などの権威性の高いサイトからの被リンクは格段に効果が高いです。
彼らの属性柄、毎日のように何かの研究に没頭していて、時代の最先端を研究しているところから被リンクを受けているというのはそのサイト全体が「彼らの研究成果の根拠になっている」と考えても自然だからだと思います。
なかなかそういったドメインを見つけることも難しいですが、もしそのドメインが会ったときは「お宝を見つけた!」と思って小さくガッツポーズしても良いでしょう。
ただし、海外のよく分からない教育機関の被リンクなどは参考にならないケースが多いので、日本制の教育機関の被リンクがあることを確認しましょう。
7.Dofollow率が高いほど効果が高い(基準は70%以上)
Dofollow=支持しているリンクの割合が高ければ高いほど良いですね。
基準としては70%以上のDofollowのリンクは欲しいところです。
このDofollowの割合のahrefsのトップ画面から確認することができます(下の画面)
この数値が70%を下回っている場合は、せめて良質な被リンクを獲得していないかみてそれから中古ドメインを取得するかどうかを判断してみてください。
良質な被リンクとのバランス感覚が大事ですが、できれば70%のDofollow率があると理想だと考えます。
8.UR/DRの数値は必ずしも当てにはならない
ahrefsでドメインパワーを表すUR/DRですが、この数値を信じすぎるのも正直よくはありません。理由としては2つあります。
- ahrefsがどういう基準でその数値を決定しているかまでは不明
- UR/DRは操作することが可能でもある
まず、1つ目の理由について、ahrefsがどういう基準でUR/DRを決定しているのかは正直明らかになっていません。
この基準が明らかになっていないということは、極端な例で言えば、Aというツールは100点の点数をつけたとしても、Bというツールでは50点の点数をつけることだってあるということです。
そして、もう一つの理由について、UR/DRは自作自演であったり被リンクを購入すると言った手段を取れば操作することが可能という点です。
ahrefsの数値はそれらの行為を行なっているからといって評価しないと言った繊細な機能まではありません。
なので、これらのことから言えることは、UR/DRはあくまでahrefs内での評価ということであって、ドメイン業界で設けられた基準に沿っての評価ではないということ、あくまで参考値までに留めておくことが自分を守ることになります。
あくまでも基準値として見ておき、何よりも大事なのは「良質な被リンクがあるかどうか」です。見た目よりも、被リンクの内容を見ていくようにしましょう。
9.トップレベルドメインに被リンクが集まってるドメインが吉(80%以上が理想)
被リンクをもらっているサイトでも個別ページのみに被リンクもらっているより、サイト全体(トップレベル)として被リンクをもらっているドメインがやはり評価が高いです。
例えば、サイトAという被リンクが以下の二つについていたとしましょう
- https://abc.jp ←サイト全体のURL
- https://abc.jp/123 ←サイトの個別記事のURL
この場合だと、https://abc.jp(サイト全体のURL)に被リンクがついた方が評価が高いです。
しかも個別記事に強い被リンクがあると、その被リンク効果が減ってしまうと言われており、もし強い被リンクが個別のパーマリンクについていたら復元をさせることが大事になります。
以下の画像は『中古ドメイン販売屋さん』の画像です。
赤い四角で囲んだように、トップレベルドメインに99%の被リンクが集まっていることが一眼でわかるようになっています。
一方で『中古ドメイン販売屋さん』以外でトップレベルドメインに被リンクが集まっているのか確認する場合は、ahrefsを使用する必要があります。
念の為、先程の『中古ドメイン販売屋さん』と同じドメインをahrefsで調べてみることにしました。参照ドメインは全部で75個ということがわかります。その後に左側にある「被リンク数の多いページ」をクリックしましょう。
すると、トップレベルドメインに被リンクがついている数を確認することができます。今回調べたトップレベルドメインは、
- http://www.○○.jp (参照ドメイン37)
- http://○○.jp (参照ドメイン34)
- https://○○.jp (参照ドメイン13)
の3つありましたので、これら3つをトップレベルドメインと考えます。
このドメイン全体の参照ドメインが75個、3つのトップレベルドメインに集まっている参照ドメインが(37+34+13 = )84個ですので、
84 ÷ 75 × 100(%) = 112%
※100%を超えてしまったのは、一つのドメインが違うトップレベルドメインに被リンクをつけている可能性が高いため
なので、『中古ドメイン販売屋さん』の99%の数値とahrefsの数値はほぼほぼ一緒と考えても良さそうですね。
ahrefsの数値に関してはざっくりとした計算になるのは致し方ないため、紹介した計算方法で約80%以上の被リンクがトップレベルドメインについているのであれば良いでしょう。
まとめ
今回は被リンクについて知っておいてほしい豆知識をまとめてみました。
中古ドメインを取得する上で知っていて欲しい知識ではありますが、意外と今回まとめた知識を知らずに中古ドメインを取得して「あれ?意外と効果がなかったぞ」と頭を悩ませている人も見てきました。
今回の内容は豆知識とは書きましたが、正直肝となる部分なので何度も何度も読み直してみてくださいね。